介護保険を申請すると、必ず行われるのが「要介護認定調査」です。
しかし、
・思ったより軽い介護度になった
・実際より元気だと思われた
・もっと支援が必要なのに足りない
という声は少なくありません。
結論から言うと、
認定調査では“遠慮しないこと”が最重要です。
調査は「できるかどうか」ではなく、
“安全に一人でできるか”が基準だからです。
▶ 介護保険利用までの流れ
① 介護が必要かもと感じたら
② 介護保険の申請から認定までの流れ
③ 要介護認定調査で損しないために知っておくべきこと
④ 介護保険で使えるサービス一覧【要介護度別】
⑤ 状態が変わったら → 区分変更申請のやり方
要介護認定調査とは何か
要介護認定調査は、市区町村から派遣された調査員が自宅や入院先を訪問し、心身の状態を確認する聞き取り調査です。
調査結果はコンピューターによる一次判定と、医師の意見書を踏まえた二次判定を経て決定されます。
ここでの受け答えが、その後の介護サービス量を左右します。
よくある失敗①「本人が見栄を張る」
高齢の方ほど、
「まだ大丈夫」
「迷惑はかけていない」
と言いがちです。
しかし実際は、
・転倒している
・服薬管理ができていない
・火の消し忘れがある
などの問題を抱えていることがあります。
調査員はその日の様子しか見られません。
普段困っていることを具体的に伝えることが大切です。
よくある失敗② 家族が遠慮してしまう
「そこまで言わなくても…」
「悪く言うのは気が引ける」
そう思ってしまう家族は多いです。
しかし、認定が軽く出てしまうと、
・利用できるサービスが少ない
・自己負担が増える
・家族の負担が重くなる
という結果につながります。
困っている事実は、正直に伝えることが重要です。
損しない伝え方のコツ
「できる」ではなく「どれくらい見守りが必要か」を伝える
例:
×「トイレは行けます」
〇「トイレには行けますが、転倒が怖いので毎回付き添っています」
×「食事はできます」
〇「食事はできますが、むせ込みがあり見守りが必要です」
“補助なしで安全にできるか”がポイントです。
具体的なエピソードを話す
抽象的な説明よりも、実例の方が伝わります。
・先月2回転倒した
・夜中に徘徊があった
・薬を3日分まとめて飲んでしまった
数字や頻度を入れると説得力が増します。
家族は必ず同席する
可能であれば、家族が同席しましょう。
本人だけだと、困りごとが伝わらないことが多いです。
家族が補足説明をすることで、より実態に近い判定になります。
認定調査前に準備しておくこと
おすすめは「困りごとメモ」を作ることです。
・1日の流れ
・できないこと
・見守りが必要な場面
・ヒヤリとした出来事
これを書き出しておくと、当日慌てずに済みます。
調査当日にやってはいけないこと
・無理に良い姿勢を保たせる
・片付けすぎて普段より整った環境にする
・本人に無理をさせる
普段通りの状態を見てもらうことが大切です。
もし低く認定されたら
認定結果に納得できない場合は、
区分変更申請が可能です。
状態が悪化した場合も再申請できます。
「決まったから仕方ない」と諦める必要はありません。
認定調査は“戦い”ではない
調査員は敵ではありません。
ただし、限られた時間で公平に判断する必要があります。
だからこそ、
・遠慮しない
・具体的に話す
・実態を正確に伝える
この3つが重要です。
まとめ
要介護認定調査で損しないためには、
✔ 見栄を張らない
✔ 家族が同席する
✔ 具体的な困りごとを伝える
これが基本です。
認定結果は、その後の介護生活を左右します。
「言わなくても分かる」は通用しません。
困っている現実を、正直に伝えましょう。
よくある質問
Q:要介護認定調査で「軽く見られてしまう」のはなぜですか?
A:調査当日は緊張や気丈な態度から「できる」と答えてしまいやすいためです。普段介助が必要な場面でも「自分でできます」と言ってしまうと、実態より軽い認定が出る可能性があります。日常の状況を正確に伝えることが大切です。
Q:家族が同席してできることは何ですか?
A:「日常の困りごとのメモを事前に準備して調査員に渡す」「本人が答えられない場面で補足する」ことができます。特に認知症で状況を正確に伝えられない場合は家族の補足が非常に重要です。具体的なエピソードをメモしておきましょう。
Q:認定結果に納得できない場合はどうすればいいですか?
A:通知を受け取ってから60日以内に「介護保険審査請求」を都道府県の介護保険審査会に申し立てることができます。主治医意見書の内容が実態と異なる場合は主治医と相談することも有効です。



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