「どう考えても、こんなに軽くないのに…」
「毎日こんなに大変なのに、なぜ要介護1?」
「これではサービスが足りない」
要介護認定の結果を見て、そう感じたことはありませんか。
認定結果に納得できないとき、多くの家族はまず自分を疑います。
- 伝え方が悪かったのかもしれない
- 本当はまだ頑張れるのかもしれない
- 文句を言うのはよくないのではないか
けれどまずお伝えしたいのは――
「低すぎる」と感じるのは、珍しいことではないということです。
そして、納得できないときには、取れる行動があります。
この記事では、
- なぜ要介護度が低く出ることがあるのか
- 納得できないときにまず整理すべきこと
- 今すぐできる対処法
- 区分変更や不服申し立ての現実的な選択肢
- 心が折れそうになったときの考え方
まで、順を追って解説します。
なぜ「低すぎる」と感じるのか
要介護認定は、感覚ではなく「基準」によって判定されます。
しかし、介護の大変さは数値化しにくいものです。
例えば、
- 夜間に3回起きる介護のしんどさ
- 認知症による精神的負担
- 常に目が離せない緊張感
これらは調査項目に完全には反映されにくいことがあります。
つまり、
「大変さ」と「認定基準」は必ずしも一致しない
これがズレの正体です。
要介護度が低く出やすいケース
実際に、次のようなケースでは低く判定されやすい傾向があります。
本人が頑張ってしまう
認定調査の場で「できます」と答えてしまう。
プライドや遠慮が影響することは少なくありません。
良い日だけを見せてしまう
体調が波打つ方の場合、調査日が「たまたま良い日」だと軽く見えることがあります。
家族が遠慮してしまう
「言い過ぎではないか」と控えめに説明してしまう。
認知症の困りごとが伝わっていない
身体は動けるため軽く見られがちですが、認知症の負担は非常に大きいものです。
まず整理してほしいこと
納得できないとき、感情だけで動くと疲れてしまいます。
まずは冷静に、次の3つを整理してみてください。
- 以前と比べて何が変わったか
- 1日の介助時間はどれくらいか
- 具体的にどんな場面で困っているか
「なんとなく大変」ではなく、
具体的な事実に落とし込むことが重要です。
今すぐできる3つの対処法
ケアマネジャーに率直に相談する
「納得できない」とそのまま伝えて大丈夫です。
良いケアマネほど、感情の裏にある事実を整理してくれます。
区分変更申請を検討する
状態が変わっている場合は、区分変更申請が可能です。
詳しい手続きは
「区分変更申請のやり方」の記事で解説していますが、
大切なのは、
- 医師意見書に具体的に伝えること
- 認定調査で“普段の状態”を伝えること
です。
認定調査の振り返りをする
どこが正確に伝わらなかったのか。
- 夜間対応は伝えたか
- 失禁頻度は具体的に言ったか
- 転倒歴は説明したか
振り返ることで、次の申請が変わります。
認定調査で損をしないために知っておくべきことも記載しているので、ご参考にしてください
認定調査で損をしない伝え方
不服申し立ては現実的?
審査請求という制度はあります。
しかし、時間がかかり、結果が覆る割合は高くありません。
現実的には、
- 区分変更申請
- ケアプランの工夫
- 地域包括支援センターへの相談
の方が動きやすいことが多いです。
「自分が我慢すればいい」と思っていませんか
要介護度が低いと、利用できるサービス量も少なくなります。
すると、
- もっと頑張ろう
- まだやれるはず
- 他の人より軽いのだから
と、自分を追い込んでしまう。
ですが、介護は長期戦です。
今ギリギリで回っている状態は、長く続きません。
倒れてからでは遅いのです。
仕事との両立に悩んでいる方は以下の記事も参考にしてみてください
介護休業は何日まで取得できる?
介護休業給付金はいくらもらえる?
要介護度は「価値」ではない
要介護5の方が偉いわけでも、
要支援が軽いわけでもありません。
認定はあくまで「サービス調整の目安」です。
ですが、現実にはサービス量に直結するため、
生活に大きく影響します。
だからこそ、
納得できないときは動いていい。
遠慮しなくていい。
心が折れそうになったときに
認定結果を見た瞬間、
「私の苦労は認められなかった」と感じる方もいます。
でも、それは違います。
制度が冷たいのではなく、
制度が機械的なだけです。
あなたの大変さは、数字では測れません。
だからこそ、
- 具体的に伝える
- 記録をつける
- 相談する
この3つが大きな力になります。
まとめ|納得できないときは、立ち止まらなくていい
要介護度が低すぎると感じたら、
- 状況を整理する
- ケアマネに相談する
- 区分変更を検討する
行動はあります。
我慢することが正解ではありません。
介護保険は「助けるための制度」です。
あなたが限界に近いと感じているなら、
それはすでに十分な理由です。
どうか、ひとりで抱え込まないでください。
もし今、「自分が我慢すればいい」と思っているなら、
一度立ち止まってください。
制度は使うためにあります。



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