PR

認知症の初期症状チェック|見逃しやすいサインとは

介護現場の実践・ノウハウ

高齢化が進む日本では、認知症は誰にとっても身近な問題になっています。

しかし認知症は、初期段階では単なる物忘れと区別がつきにくいため、家族が気づくのが遅れてしまうことも少なくありません。

早い段階で気づくことができれば、

  • 進行を遅らせる治療
  • 生活環境の改善
  • 家族の介護準備

などを行うことができます。

この記事では、認知症の初期症状チェックと見逃しやすいサインについて分かりやすく解説します。


認知症とは

認知症とは、脳の病気や障害によって認知機能(記憶・判断力など)が低下し、日常生活に支障が出る状態のことをいいます。

主な症状は次のようなものです。

  • 記憶力の低下
  • 判断力の低下
  • 理解力の低下
  • 感情のコントロールが難しくなる

認知症は突然発症するものではなく、少しずつ症状が進行していくことが特徴です。

👉 関連記事:
認知症介護の基本的な考え方


認知症の初期症状チェック

次のような変化が見られる場合は、認知症の初期症状の可能性があります。

同じことを何度も聞く

  • 同じ質問を繰り返す
  • 会話した内容をすぐ忘れる

これは認知症の初期によく見られる症状です。


物の置き場所を忘れる

  • 財布や鍵を頻繁に探す
  • 置いた場所を思い出せない

単なる物忘れと違い、探しても思い出せないことが多くなります。


約束や予定を忘れる

  • 約束した予定を覚えていない
  • 大事な予定を忘れてしまう

予定管理が難しくなってきた場合は注意が必要です。


判断力が低下する

  • お金の管理ができなくなる
  • 詐欺などに引っかかりやすくなる

判断力の低下は日常生活に大きく影響します。


性格が変わる

  • 怒りっぽくなる
  • 不安が強くなる
  • 無気力になる

認知症の初期には、性格の変化が見られることもあります。


物忘れと認知症の違い

高齢になると誰でも物忘れは増えますが、認知症の物忘れとは違いがあります。

加齢による物忘れ

  • 体験の一部を忘れる
  • ヒントがあれば思い出す
  • 日常生活に大きな支障はない

認知症による物忘れ

  • 体験そのものを忘れる
  • ヒントがあっても思い出せない
  • 生活に支障が出る

例えば、

  • 食事をしたことを忘れる
  • 財布を盗まれたと思い込む

などの症状が出ることがあります。


見逃しやすい初期サイン

認知症の初期段階では、はっきりとした症状よりも日常生活の小さな変化として現れることが多くあります。

「年齢のせい」「疲れているだけ」と思われやすいため、家族が見逃してしまうケースも少なくありません。

ここでは、特に見逃しやすいサインを詳しく解説します。


趣味や好きだったことに興味がなくなる

認知症の初期には、これまで楽しんでいた趣味への関心が薄れることがあります。

例えば

  • テレビや新聞を見なくなる
  • ガーデニングをやめてしまう
  • 友人との交流を避ける

このような変化は、意欲の低下が原因で起こることがあります。

以前と比べて活動量が大きく減っている場合は注意が必要です。


外出を嫌がるようになる

これまで外出が好きだった人が、急に外出を避けるようになることがあります。

理由としては

  • 道に迷う不安
  • 会話についていけない不安
  • 人前で失敗する不安

などが考えられます。

本人はうまく説明できないため、「面倒だから行かない」と言うことも多いです。


家事のミスが増える

認知症の初期には、家事の手順が分からなくなることがあります。

例えば

  • 味付けを間違える
  • 同じ料理ばかり作る
  • 洗濯物を干し忘れる
  • 火を消し忘れる

料理や掃除などは、複数の作業を同時に行う必要があります。

そのため認知機能が低下すると、以前のようにスムーズにできなくなることがあります。


会話の内容が変わる

認知症の初期には、会話の中にも変化が見られることがあります。

例えば

  • 話の内容がまとまらない
  • 同じ話を何度もする
  • 言葉が出てこない

また、会話の途中で話題が変わることもあります。

このような変化は、記憶力や言語機能の低下が関係している可能性があります。


お金の管理が苦手になる

これまで問題なくできていた金銭管理が難しくなることもあります。

例えば

  • おつりの計算ができない
  • 財布の中身が分からなくなる
  • 同じ物を何度も買う

また、詐欺や不要な契約に気づきにくくなることもあります。

金銭トラブルが増えてきた場合は、家族が早めにサポートすることが大切です。


身だしなみに無関心になる

認知症の初期には、身だしなみに対する関心が低くなることがあります。

例えば

  • 同じ服ばかり着る
  • 入浴を嫌がる
  • 髪や爪の手入れをしない

これは意欲低下や判断力の低下が影響していることがあります。


物を盗まれたと思い込む

認知症の初期では、物をどこに置いたか忘れてしまい

「誰かに盗まれた」

と思い込んでしまうことがあります。

これを物盗られ妄想と呼びます。

家族を疑ってしまうこともあるため、本人も周囲もストレスを感じやすい症状です。


不安やイライラが増える

認知症の初期には、精神的な変化も見られます。

例えば

  • 不安が強くなる
  • 怒りっぽくなる
  • 落ち込みやすくなる

本人は「何かおかしい」と感じているものの、うまく説明できないため、感情が不安定になることがあります。


同じ行動を繰り返す

認知症の初期では、同じ行動を何度も繰り返すことがあります。

例えば

  • 冷蔵庫を何度も開ける
  • 同じ物を何度も確認する
  • 同じ場所を何度も探す

これは記憶力の低下が原因で起こることがあります。


初期症状に気づいたときの対応

認知症の可能性があると感じた場合は、次の対応が大切です。

早めに医療機関に相談する

認知症は早期発見・早期治療が重要です。

医療機関で検査を受けることで、

  • 認知症かどうか
  • どの種類の認知症か

を確認することができます。


本人を否定しない

認知症の初期段階では、本人も不安を感じています。

  • 強く責める
  • 「何度も言ったでしょ」と叱る

このような対応は避け、安心できる声かけを心がけることが大切です。


家族で情報を共有する

認知症は家族の理解と協力が大切です。

  • 症状の変化
  • 困っていること

などを共有し、支援体制を整えましょう。


まとめ

認知症は初期の段階では気づきにくいことが多くあります。

しかし、次のような変化が見られる場合は注意が必要です。

  • 同じことを何度も聞く
  • 物の置き場所を忘れる
  • 約束を忘れる
  • 判断力が低下する
  • 性格が変わる

早めに気づくことで、適切な対応や治療を受けることができます。

家族の小さな気づきが、本人の生活を支える大切な第一歩になります。

👉 関連記事:
認知症について考える


よくある質問

Q:認知症の初期症状は何歳くらいから出ますか?

A:一般的には65歳以上で発症することが多いですが、40〜50代で発症する若年性認知症もあります。


Q:物忘れが増えたら認知症ですか?

A:加齢による物忘れも多いため、必ずしも認知症とは限りません。ただし生活に支障が出ている場合は医療機関に相談することが大切です。


Q:認知症は治りますか?

A:完全に治すことは難しい場合が多いですが、早期発見によって進行を遅らせる治療や生活支援を受けることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました